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CentOS8にwekanをインストール(snap編)
はじめに
Wekan Open-Source kanban
をsnapを使ってインストールしてみました。
Wekanは、OSSのかんばん管理ツールです。社内タスクの管理、見える化に役立ちます。
ソースコードは、Node.js、Meteorフレームワークで構成されています。MITライセンスです。
同じ目的の場合、Trelloが有名ですが、閉じた環境で自力運用したくて、Wekanを選びました。
インストール環境:CentOS Linux release 8.3.2011 (VMware上、インターネット接続あり)
snapインストール
root権限で作業していますので、全てsudoは省略しています。
EPELリポジトリを追加します。
# dnf install epel-release
Is this ok [y/N]: y
※以降基本的にyのため、-yを付けます。
-y は、? [y/N]: のようなときに自動的に y とするオプションです。
パッケージを更新します。
# sed -i 's|#baseurl=http://mirror.centos.org|baseurl=http://vault.centos.org|g' /etc/yum.repos.d/CentOS-*
# dnf -y upgrade
【2023年11月更新】
# sed -i 's|#baseurl=http://mirror.centos.org|baseurl=http://vault.centos.org|g' /etc/yum.repos.d/CentOS-*
はブログ投稿当時無かった手順ですが、必要になりました。
snapdをインストールします。
【2023年11月更新】
# dnf install -y snapd
ではインストールできなくなっていることが分かりました。
snapd インストール方法は、別記事「【CentOS8.3+snapd】ソースコードからrpmをビルド&SELinuxを調整でsnapdをインストール」を参照してください。
# dnf install -y snapd
snapdは、パッケージ管理システムsnapのデーモン(常駐プログラム)です。パッケージ管理システムは、CentOSで言うと、yum、dnf。Ubuntuで言うと、aptみたいなものです。
snapは、Linuxのディストリビューション(CentOS,Ubuntu,Rasbery pi,…)を気にしなくてアプリをインストールできる仕組みです。コンテナ技術でファイルシステムとは切り離されて隔離した環境下で動作しますので、既存環境を汚しません。アプリを削除するときも他のアプリの依存環境に影響しません。
snapパッケージは、「Snap Store」と呼ばれる場所から配布されています。
snapd.socketをアクティベーションします。
(/usr/libexec/snapd/snapdを起動します。)
# systemctl enable --now snapd.socket
この時、snapdが起動します。snapdは常駐プログラムですので、snapコマンドで操作することになります。
wekanインストール
snapコマンドで、Snap Storeからwekanをインストールします。
# snap install wekan
# systemctl enable --now snapd.socket
のすぐ後に実行すると、
error: too early for operation, device not yet seeded or device model not acknowledged
とエラーになります。数秒待って実行する必要があります。(再起動が確実です。)
wekanの設定を行います。
http://wekan.itccorporation.jp:3001 でアクセスし、
メールサーバー:mailserver.example.com:587
メール送信ユーザー:user
メール送信パスワード:pass
とします。
# snap set wekan root-url='http://wekan.itccorporation.jp'
# snap set wekan port='3001'
# snap set wekan mail-url="smtp://user:pass@mailserver.example.com:587"
wekanを再起動します。(設定の反映)
# systemctl restart snap.wekan.wekan
ブラウザアクセス
ファイアウォール有りで、外から見る場合、3001ポートを開ける必要があります。
# firewall-cmd --zone=public --add-port=3001/tcp --permanent
# firewall-cmd --reload
http://wekan.itccorporation.jp:3001 へブラウザでアクセス
できました!
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