git add -A、git add . の違いとその他 git add まとめ

はじめに

git add コマンドですが、git add -A、 git add . の違いが気になり、いろいろ調べていたところ、以下の stackoverflow の表を見つけました。 日本語にしただけで、ほぼそのまま転記になりますが、その他の git add コマンドも含め、具体的にどうなるのか調査してみました。

※Git Vertion 1.xの表もありますが、今回、Git Vertion 2.x のみの話とします。

git add -A は、 git add --all と同じ意味になります。
git add -u は、 git add --update と同じ意味になります。
git add は、git stage と同じ意味になります。

検証環境は、git version 2.25.1 です。
シェルは、bashで GNU bash, version 5.0.17(1)-release (x86_64-pc-linux-gnu) です。

まとめ

検証結果の前にいきなりまとめを先出ししますと、

となりました。

【コロン （:）について】

コロン （:）ですが、pathspecという仕様で、:の後に書く内容によって、様々な意味を持たせることができるものです。今回は、リポジトリトップを表す「:/」「:(top)」と たまたまやってみたら「.」と同じ意味になった「:」（コロンのみ）で検証しました。

検証対象

リポジトリは、以下のような構造を前提とします。

リポジトリトップで実行の結果

$ git add -A
$ git status
On branch master
Your branch is up to date with 'origin/master'.

Changes to be committed:
  (use "git restore --staged <file>..." to unstage)
        modified:   dir1/file2.txt
        deleted:    dir2/file3.txt
        new file:   file4.txt

git add -A の結果は、

modified:   dir1/file2.txt
deleted:    dir2/file3.txt
new file:   file4.txt

となりました。

以下、その他のコマンドの結果のまとめです。

ディレクトリ内で実行の結果

dir1 ディレクトリに移動した後の実行結果です。

$ cd dir1
$ git add -A
$ git status
On branch master
Your branch is up to date with 'origin/master'.

Changes to be committed:
  (use "git restore --staged <file>..." to unstage)
        modified:   file2.txt
        deleted:    ../dir2/file3.txt
        new file:   ../file4.txt

git add -A の結果は、

modified:   file2.txt
deleted:    ../dir2/file3.txt
new file:   ../file4.txt

となりました。

以下、その他のコマンドの結果のまとめです。